Advancedシラバスでの稚拙な間違い。(Advancedシラバスのレビューメモ)

Advanced Levelシラバスで、またしても情けない欠陥をみつけたので報告しておく。前回の「簡潔」と「完結」はワープロ変換のミスだったが、今度はワープロの編集ミスだ。これもかなりインパクトのある欠陥分類になるだろう。

P105の「10.2個人スキル」の冒頭にテスト担当者に必要なスキルが5項目ほど並んでいる。「シミュレートしたユーザーの数、ソフトウェアシステムの利用、ドメインの知識、開発の活動、テストの活動」といった感じだ。「シミュレートしたユーザーの数」って何だ。いろいろなシステムを利用した経験のことかと思えば、2番目が「ソフトウェアシステムの利用」だし、何のことだか分からない。こんなときには原文に当たるのが確実だ。あれ、原文にはない。原文には「ソフトウェアシステムの利用」以降の4項目しか記述されていないのだ。どこから紛れ込んだのだ。1ページ戻ってP104を見てみる。すると、性能テストの項に同じような箇条書きがあり、その筆頭に「シミュレートしたユーザーの数」という字面が見える。つまり、この部分をP105にコピペして、修正しわすれた1行がそのまま残ってしまっているのだ。

こんな稚拙なミスが許され、3年も4年も放置されてきたとは情けない。学習者は、必ず原本とすり合わせてシラバスを読むことをお奨めします。翻訳の間違いはある程度はしかたないにしても、「簡潔」と「完結」のミスとか、今回のコピペの編集ミスとか、欠陥の質(たち)が悪すぎるように感じる。Advancedの学習はほとんどの方がシラバスをベースとせざるを得ない。この状況において深刻な事態だと認識してほしい。

Advancedシラバス(2007.J02)をレビューして気付いたことを「Advancedシラバスのレビューメモ」としてまとめておきました。学習者は、参考にしてください。ただ、シラバスをしらみつぶしにチェックしたものではなく、気付いた点をメモがわりに列挙しただけのものです。徐々に充実させていく予定です。