JSTQB ALの合格率が異常に高い理由は。

JSTQB FLおよびAL試験の合格者が、昨日発表された。合格された方、おめでとうございます。当方のスクエアリングサービスを利用された方が、皆さん、合格されているといいのだが。公開された一覧表から合格率を概算してみた。母数には誤差があるが、ほぼ合っているはずだ。


第 1回AL試験合格率 73.6% (240 / 326)
第11回FL試験合格率 40.4% (502 / 1242)

AL試験の合格率が異常に高すぎる。どういった判断なのか。前回のトライアルでは、10.05%足らずだったものが、いきなり73.6%だ。もしかすると、合格者リストと不合格者リストを間違って公開したのではないかと疑ってしまう。残念だが、JSTQBではありえないことではないので疑心暗鬼だ。

試験実施前に設定した合格ラインを変更することなく、厳格に判定したためなのかもしれない。作為的なものがないとすると、トライアルより第1回試験は非常に簡単な問題だったということになる。

だが、意図的に合格ラインを操作したのではないかと思っている。AL試験の受験者数が期待したほどに伸びなかったためではないだろうか。ALとFLを合わせても1,568人程度ではちょっと少ない。近年、母数が増えてきていない。次回からはテストマネージャだけでなく、テストアナリストの試験も開始したいはずである。来春なのか来夏なのかは不明だ。テストアナリストの受験者の多くは、テストマネージャの合格者である可能性が高い。あるいはテストマネージャ試験の受験者である可能性が高い。このことから、テストマネージャの合格者を多めにしておかないと、テストアナリスト試験の実施に踏み切れないと判断したのではないだろうか。一方、FL試験は、少々難しくしておいて、再度受験してもらえることを狙っているとか。