テストアナリスト試験に向けたコースを作成した。

JSTQBは、来春2016/02に第1回のテストアナリスト試験(Advanced Level テストアナリスト試験)を実施する。スクエアリングサービス事務局では、この試験に対応した「テスティング中級コース(アナリシス編)」を提供している。現在、290問の模擬問題を用意している。コースは5,400円(税込)で2年間有効である。おそらく、現時点で唯一の試験対策コースである。
【追記 2015/12/16】現在、310問に増強しています。用語集も合わせて改訂しています。
【追記 2015/12/25】現在、330問に増強しています。
【追記 2016/01/30】現在、370問に増強しています。

試験対策では、まずシラバスの読み込むことが必要であり、また技法の実践が必要である。テストアナリスト試験は、180分で60問である。120満点で78点(65%)が合格ラインとされている。半分の30問は技法の実践から出題され、30問はシラバスから出題されると理解するとよい。

テストアナリストのシラバスを読む

シラバスを読むのは苦痛である。それは、シラバスの日本語訳の品質が悪いからである。実際に技法やツールを利用したことのない人が訳しているのだろうか、誤訳も多いし、係り受けを間違っていたりする。ISTQBの原本と突き合わせながら学習したい。テストアナリスト編のシラバス(バージョン2012.J01)を独自にレビューし、間違っている箇所を指摘している。http://squaring.jp/EC14-TA/20151202-TA-syllabus-review.htm を参照いただきたい。致命的な間違いもいくつかある。学習者や読者には、シラバスを読む際の参考資料として(ほとんど正誤表の位置づけとして)、利用いただけたらと思う。また、JSTQBで翻訳を手がけられている方々には、参考にしていただいて、早期にシラバスの修正・改訂を行っていただけることを期待したい。

テストアナリストというと上流のロールのように聞こえるが、実態は単なる中堅(経験3年以上)のテスターである。テストの分析・設計・実装・実行まで行う。テストの計画作業や終了作業ではテストマネージャ(TM)の支援も行う。もともとテストアナリストはドメインテストアナリストとテクニカルテストアナリストに分けられていたが、ドメインテストアナリストをテストアナリストと呼ぶようになった経緯がある。テストアナリスト(TA)とテクニカルテストアナリスト(TTA)で分担してテストの分析・設計・実装・実行を行うのである。TAが対象ドメインの知識を活かし、TTAは技術的な知識を活かすと言える。TAが顧客要件(利害関係者要件)を扱い、TTAは成果物要件(ソリューション要件)を扱うと言えるかもしれない。どちらかというと、TAは機能テストや仕様ベースのテストに偏り、TTAは非機能テストや構造べ―スのテストに偏る。ただし、ユーザビリティ(使用性)はTAが担当し、セキュリティはTTAが担当する配分となっている。

TAのシラバスは、ISO 9126(後継のISO 25000を含む):品質特性、IEEE 829-1998とIEEE 829-2008:テストドキュメント、IEEE 1044:欠陥ライフサイクルと欠陥分類などの標準がベースとなっている。

テスティング中級コース(アナリシス編)では、シラバス(バージョン2012.J01)を完全解説している。JSTQBの誤訳も加味しながら解説している。また模擬問題はシラバスの記述を網羅し、公開されたサンプル問題40問を網羅し、RexBlackの解説を網羅して構成している。参照される標準も学習者がネット上で探らなくてもいいように必要な情報を網羅している。

技法やツールを実践する

チェックリストを用いたレビュー、同値分割と境界値分析(ドメイン分析)、デシジョンテーブル、状態遷移テスト、組み合わせテスト(ペアワイズテスト)、ユースケーステスト、探索的テストについては実践が必要である。正確には、実践に適用できる知識とスキルがあればよい。試験問題では、1つのテーマについて2〜3問の小問があり、配点も異なる。おそらく1つのテーマが2ページ以上になるような大作も出題されるだろう。

テスティング中級コース(アナリシス編)では大作の模擬問題は提供できないが、抑えておかなければならないポイントを繰り返して学習できるように工夫している。