あめちょこさん

せっかくの3連休というのに天候はずっと優れないらしい。今日も雨で寒くて、一日狭い家の中で過ごすことになった。

妻は会社の仕事が忙しいようで、3連休とも休出。その間、私が子供二人の面倒もみることは決まっていた。その初日が雨のため狭い家にこもってこどもに振り回され続けて終わってしまったのだ。TVアニメ、お菓子、トランプ、抱っこ・おんぶ・かたぐるまとひっきりなしのリクエスト、そのくせこちらからの約束やリクエストは守りもしないし、素直に聞きもしない。育児は大変です。飴と鞭を駆使しながら、ご飯を食べさせ、午睡をさせ、お風呂に入れ、就寝させるというルーチンワークのみはなんとか終えたのだ。

下の3歳になったばかりの娘には、文字通り「飴」が効果的なのだ。ぐずるとき、行動してくれないとき、耳もとで「あめちょこさん食べる? ○○してくれるならあげるよ」とささやくと覿面だ。そのひとことで泣きも止み、実際に飴を含ませてやるとちゃんと行動してくれる。午睡のとき、入浴のとき、1日何回もある5歳の兄との絡みからの大泣きのとき、すべてが解消する。虫歯のことまで考える余裕がない。

たんなる飴・キャンディでも偉大だ。確かに「さん」付けで呼びたくなる。うちでは「あめちょこさん」と呼んでいる。あめちゃん、あめちょこ、あめちょこさん。食品に敬称をつけて呼ぶものは他にもあるのだろうか。「あめちょこ」の「ちょこ」って「チョコ」ではないとは思うが、一体何だ。

明日はせめて雨上がれ。へのかっぱ。