雑巾#2

洗濯機の中を覗くと脱水された雑巾が1枚のみへばりついていた。妻は雑巾1枚ですら手で絞るのはいやなのか。雑巾を洗濯機の中に入れるな! 

そういえば、妻がご飯を炊く支度しているところを見たのだが、米をとぐのに素手ではなく、おたまでちょろちょろかき混ぜていたのだ。無洗米ではない。聞けば、冬場は水が冷たいからだと。農家出身の私にとっては信じがたいことだ。

神聖なるお米、汚いものの代名詞でもある雑巾。妻は般若心経の「不垢不浄」を悟っているのかもしれない。汚いとか神聖であるという概念を意識していないのかも。おそらくインドに行ってもおかまいなしに左手でカレーを掴んで食べそうだ。