ハッキングと絵を描くことの共通性

ハッカーと画家」も提示のエッセイもまだじっくり読んでいない。

作者の満足感、顧客の満足感、もう1つ挙げるなら作者が所属する組織の満足感。ハッカーとエンジニアの差異は、作者の満足感をどれだけ重視しているかの差異のように思う。作者の技巧と達成観が満足を与える。思ったように作れた、思った以上にうまく作れた、上達した、何かを発見したとか。

絵を描くこととの共通性。作者の技巧と達成観は確かに同じだろう。ただこういった議論は、実は統計的な裏付けがとれていないことが多いように思う。数学者はクラシックを好むとかもそうだ。ものすごく狭い/偏ったサンプリングで語られているように感じられる。ちなみに私は単に禁煙しているとかダイエットしているとかの話題もすきではない。勝手にしろです。ところが肺癌の80%は喫煙者とか、ダイエットに失敗する人は90%などと統計的な客観的な裏づけのある話なら興味は沸く。ハッキングと絵を描くことの客観的統計的データは提示されていない。

その道に秀でている人というのは、ジャンルを超えて思考の着眼点や回路が類似しているということだけだと思う。プログラマや画家以外でも共通性は言えるはず。