クロスセクション分析

上司から案件を打診された人がいる。「君はCができるか」と問われ、一人は「CもC++もやったことないです」と断った。後日もう一人が同じように問われ、「はい、C#はできます」と答えて採用された。おいおい、C#ならC#と言ってくれ、CといえばCかC++だろう。その上司は、近似としてC≒C#javaの構図だったのだ。

今日、「クロス・セクション分析」をネットで検索してみた。かなり「クロス・セッション」と間違って解説されているものがある。ネット情報には注意が必要だ。

「クロス・セクション分析(cross section)」は一般に「時系列分析」と対となる同時点での横断的分析のことだ。横断的に影響因子の相互関係を分析する。SOAではトップダウンボトムアップでサービス候補を抽出し、クロス・セクション分析を行うことで、両者の融合する部分の解決を図る。

一方、「クロス・セッション法(cross session)」は、課題解決の手法で、分割した小集団にブレークダウンした課題を割り当てて異なる視点で分析を行い、その成果を統合して全体課題を解決していくものだ。また、似たような手法で、要求開発の技法の1つにも挙げられている「クロス・ファンクション」というのもある。これは各部門からの選抜でチームを形成することで、部門の部分最適ばかりでなく全体最適を考えさせようというものだ。