エンジニアリング

SWEBOK 2010に追加される教育領域とは

[2011/08/16追記]この記事は古いので注意ください。現在はSWEBOK Version 3として改訂作業が進行中のようです。SWEBOK 2010に追加される知識領域には、ソフトウェア計量(Measurement)、ソフトウェアセキュリティ(Security)、プロとしての実践(Professional P…

SWEBOKベースのCSDP試験とはどんなもの?

[2011/08/16追記]この記事は古いので注意ください。現在はSWEBOK Version 3として改訂作業が進行中のようです。SWEBOKつながりでCSDP試験についても少し調べてみた。この試験は日本でもプロメトリックで受けられる。CSDP試験は、SWEBOKの全ての知識領域を網…

SWEBOK 2010で何を改訂しようとしているのか

[2011/08/16追記]この記事は古いので注意ください。現在はSWEBOK Version 3として改訂作業が進行中のようです。昨日の記事「SWEBOK 2010版がそろそろ出るか」では、コンテンツがどうなるかを少ない情報から推測を交えて書いてみた。では、SWEBOK 2010では本…

SWEBOK 2010版がそろそろ出るか

[2011/08/16追記]この記事は古いので注意ください。現在はSWEBOK Version 3として改訂作業が進行中のようです。SWEBOKの動向をご存知だろうか。今年2010年にSWEBOK 2010というバージョンがリリースされるようだ。現在一般に利用されているSWEBOKは2004版だ。…

組込系の1つの現場

これまでほとんどビジネス系ソフトウェアにしか関わってこなかったが、最近、組込系の1つの現場でヒアリングする機会があった。差分開発の典型的な現場であった。ビジネス系との際立った(私が感銘を受けた)差異を挙げておきたい。 (1) 機能/非機能が通じ…

Validation=妥当性なんたら?

Validationの訳として妥当性確認、妥当性評価、妥当性検証などいろいろ使われている。最近は妥当性確認が主流のように感じてはいるし、私も「妥当性確認」が一番しっくりくると思っているので、それを用いている。妥当性とは「誰からも承認される性質」であ…

CMMIアプレイザルの実態#2

久々にCMMIアプレイザル(Appraisal)の実態について調べてみた。CMMIは本当に人気があるのか、成熟度の認定を受けようとする会社はいまだにあるのか。すくなくともこの経済状況では、CMMIアプレイザルに莫大なお金を投資しようというところは減少しているだろ…

設計課題

システムに対する要件が、システムの構成要素(システム、サブシステム、アプリケーション、プログラム、コンポーネント、クラスやモジュールなどなど)に段階的詳細化に従って割り付けられていく。その際、構成要素の設計に対して設計課題や目標を割りつけ…

ベンチマーキング

ベンチマーキング技法って言うんだ。ベンチマーキングって何だ。ベンチは公園にあるような平らな長椅子だ。それにマークを付けること。ベンチマークテストといえば、競合する複数の製品などを同じ条件下で比較評価して、最も優れたものを抽出する技法だ。座…

不具合と欠陥

この3日間、不具合と欠陥の周辺の用語を体系的に定義できないかと思考していた。このテーマは、実はもう何年も曖昧なままに放置していたのだ。この辺りの用語は、組織の暗黙的なルールや慣習に従うしかない、SWEBOKでも明確には定義していない。参考情報程度…

ノウハウが見えてきた

ノウハウがどんなものか、ノウハウの本質が少し見えてきた。大したことではないが、せっかくだから紹介しておく。また「なんだそんなことか。誰でも知ってる」とモデリングのプロたちや知識豊富なマネージャあたりから非難を浴びそうではある。※「ノウハウと…

ノウハウとはどんなもの?

ノウハウとはどんなものか、ノウハウを展開するためのプロセスはどのように体系化されるかをいろいろと調べて考えてみた。まだ拙い情報だか、紹介しておこう。 ノウハウとはどんなもの? ■ノウハウは、特許などで公開せずに、組織内に秘匿しておく技術である…

CMMIロールは認可から認証へ

CMU/SEIでは、認可(Authorized/Authorization)と認証(Certified/Certification)を区別している。SCAMPI High Maturity Lead Appraiserは認証されたロールであり、CMMI Instructor、SCAMPI Lead Appraiserなどは認可されたロールである。SEI-AuthorizedもSEI-…

CMMIアプレイザルの実態

CMMIアプレイザル(Appraisal)の実態について調べてみた。詳細は http://www.sei.cmu.edu/cmmi/appraisals/ から得られる。CMMIアプレイザルは、SCAMPI(Standard CMMI Appraisal Method for Process Improvement)に基づいて行われる。スキャンピは「手長えび…

V&V #2

以前書いたVerification & Validationの記事は、ちょっと拙かったので改めて再考してみた。まず「正しく取り込まれているか」と「正しく構築されているか」という表現をしたが、どうもしっくりこない。「正しく反映されているか」と「正しく実現されているか…

要求の生成源≠要求元

要求の生成源について考えてみた。SWEBOKなどで提示のように「要求の生成源」には目標、ドメイン知識、利害関係者、運用環境、組織環境などがある。一方、抽出された要求は「要求元」といった要求属性でクラス分けは行いたい。どうも市販本やネット情報では…

要件定義の体系的な位置づけ

エンジニアリングのベースとしてCMMI、SWEBOK、SLCP共通フレームなどの体系を参照する訳だが、どうも要件定義だけは掴みどころが難しい。設計は、課題解決の原則と抽象レベルごとの段階的詳細化で容易に説明できる。またテストもテストレベルとV字モデルの…

ディシジョンテーブル/ツリー

機能構造化の1つの技法としてディシジョンテーブル/ディシジョンツリーがある。なんらかの「決定」というものは、条件とその組み合わせで決まる動作で構成される。これら条件と動作を対応付けた表やツリー構造で表現したモデルがディシジョンテーブルとディ…

hearing vs. interview

ヒアリングというべきか、インタビューというべきか迷うときがある。顧客から要件を引き出す手法はヒアリングか、インタビューか。インタビュー技法とはいうが、ヒアリング技法とは聞かない。hearing=聞き取り、interview=会見である。interviewは質疑と応…

CMMIの体系

CMMIの構成(constellation)は、CMMI-DEV、CMMI-ACQ、CMMI-SVCの3つだ。CMMI for Acquisition(CMMI-ACQ) Version 1.2が昨年2007/11にリリースされた。調達プロセスのためのガイドだ。発注側/調達側視点の22のプロセス領域で構成されている。また、CMMI for S…

SAAM vs. ATAM

ソフトウェア・アーキテクチャ評価の2つの手法、SAAMとATAMについて久々に調べてみた。手法自体に特に変化/進化はないようだ。今はアーキテクチャ評価というものから興味が薄れているのかしれない。 Software Architecture Analysis Method(SAAM) SAAMは…

セキュリティ要件=機能要件?

yousさんが「分散アプリケーションのセキュリティ」について解説されていたので、便乗/誘発されてセキュリティについて考えてみた。まずよくわからないのはセキュリティ要件は機能要件なのか、非機能要件なのかということだ。Functionality=機能要件?を参…

KGIとKPIの違い

KGIとKPIの違いを分かりやすい例で解説したものがあった。車でのドライブに例えて、さらにはダッシュボードとも関連づけられている。もしかすると、KGI、KPI、ダッシュボードの発想は自動車メーカーからなのかもしれない。KGI=目的地、KPI=ルート・速度・…

SOA適用開発プロセスの体系化#3

SOA適用開発の一般的な基本フローとして、以下のように定義してみた。フェーズ開発を前提としている。 SOA適用開発の基本フロー +-- ■1 プレ分析と開発計画 +-- フェーズごと +-- ■2 ビジネスモデリング +-- 並列 | +-- ■3 基盤アーキテクチャ構築 | +-- □サ…

SOA適用開発プロセスの体系化#2

SOA適用開発では、システムの構成要素をビジネスプロセス、サービス、コンポーネントと論理的に明示できる。いわゆるアーキテクチャの半分以上に相当する構成要素の仕様、構成要素間の関係の規定は確定しているのである。SOA適用開発の成果物セットをイメー…

SOA適用開発プロセスの体系化

SOA適用開発のプロセスを自分なりに体系化してみた。BPMやSOAの適用開発では、市販本や各ベンダが公開している情報を眺めてみて、以下のように感じた。 ■実装技術や標準を語る部分がほとんどである ■あまり開発プロセスを明確に提示したものはない ■標準化が…

フィーチャモデルによる共通性/可変性分析

フィーチャ(feature)は、ユーザーが識別できるシステムの目立った特性(characteristics)や様相(aspect)であり、「機能」でも「非機能特性」でもよい。これがSoftware Factories/プロダクトライン/FODAでいわれるところのフィーチャだ。フィーチャを分割し…

Function vs. Feature

Function/Functional/Functionalityと表現される機能とFeatureと表現される機能はどうちがうのか。両方とも機能と訳されてはいるが、ニュアンスとして以下のように考える。 Function = Feature + Capability Featureはもともと「造作の一部」という意味で…

BPMNは人気ない!

SOAに関する標準や各ベンダの動向を調べてみた。SOAに関しては、IBM以外では目新しい情報がほとんど公開されていないように見える。BPMN1.1がOMGから2008/01に公開されたようだがこれもあまり人気はないのだ。BPMNよりもBEPLに関心があるようにみえる。 BPM …

トリアージの違和感

有限の資源とコストの中では要求や施策に優先順位をつけて取捨する必要がある。要求開発ではトリアージ(triage)と呼んでいるようだ。もともとは野戦病院での傷病者の救命の順序を決めるルールだ。要求や施策に優先順位をつけて取捨することをトリアージと呼…