hearing vs. interview

ヒアリングというべきか、インタビューというべきか迷うときがある。顧客から要件を引き出す手法はヒアリングか、インタビューか。インタビュー技法とはいうが、ヒアリング技法とは聞かない。

hearing=聞き取り、interview=会見である。interviewは質疑と応答(questions and answers)で構成されるとすると、応答を聞き取ることがhearingといえる。また、interviewは特定の少数に行うのに対して、hearingは不特定の多数について行う。またinterviewは公な話しか聞けないが、hearingは「本音はどうなの、実際のところはどうなの」というニュアンスも含まれる。

顧客から要件を引き出す場合は、その実施形態によってインタビューともヒアリングともいえる。選抜された利害関係者に対して行うならインタビューで、不特定多数の利害関係者が対象ならヒアリング。またインタビューでも暗黙知の引き出しに主眼を置くならヒアリングとも言える。

これらを総合してみると、顧客から要件を引き出すという目的に合致した活動がhearingで、その1つの実施手段としてinterviewがあると位置づけるとすっきりする。