Validation=妥当性なんたら?

Validationの訳として妥当性確認、妥当性評価、妥当性検証などいろいろ使われている。最近は妥当性確認が主流のように感じてはいるし、私も「妥当性確認」が一番しっくりくると思っているので、それを用いている。妥当性とは「誰からも承認される性質」であり、最低限満足していればよい基準に達しているかどうかを示すものだ。

Googleで検索してみると、以下の件数になった。Validationの訳としては妥当性確認より妥当性検証の方が多いようにも見えるが、現在は既に「妥当性確認」として独立して単独で用いられている場合も多いはずだ。また妥当性評価は、ソフトウェアエンジニアリングやCMMIなどとは別に、昔から使われていた表現のようで、ヒット数は一番多い。

                件数        うち"Validation"とAND条件
                                                                                                        • -
妥当性確認 20,500 1,550 妥当性検証 15,400 2,380 妥当性評価 33,200 259
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「確認」は事実を認めること。つまり認める人がいて、その認める人=利害関係者が主体である響きがある。「検証」は事実を証明すること。ある基準を満たしていることを客観的に証明すること。証明する人=開発者が主体である響きがある。また「評価」は価値を決めることであり、何点であるかというような程度(どのくらい良いか悪いか)を示す必要がある。

こうやって、公羊学(くようがく)的に分析してみると、Validation=妥当性確認の訳が一番すっきりするように思う。