DynabookのHome Premiumにはまる。
これまでPanasonicのLet's Noteを利用してきたが、なにやらHDDなのかFanなのか判断できないのだが、怪しい音がうるさくなってきたので、修理に出すことにした。その間、代替のノートPCが必要なのでヨドバシで1台購入してきた。もう2週間も前のことではある。今度は、ToshibaのDynabook(R731/16C)にしてみた。ちょっと古い夏モデルということで79,800円でポイント10%還元だった。Let's Noteの3分の1の値段だ。CPU=2.10GHz、メモリ=2.00GB、HD=260GB、OS=Windows 7 Home Premiumといったスペック。MS Officeもフルで付いている。
しかしビジネス向けでなくホーム用ということで、いろんな不要なアプリケーションがインストールされている。デスクトップも白いあざらしのアイコンでいっぱいだ。特に「東芝」という字面のアイコンと白いアザラシが邪魔でしかたない。むかし、MS Officeについてきたイルカに匹敵する目障りさだ。まずは不要なアプリケーションを削除することから作業が必要だった。
- 「東芝」という字面のアプリやアイコンが白いあざらしのアプリはすべて削除する。
- 「Toshiba」という字面のアプリは確認しながら削除する。
- Program FilesやProgramData、さらにレジストリからも一掃しておく。
- 体験版などのアプリもすべて削除する。
- TrendMicroのウィルスバスタも削除する・・・・あれっ、削除できない!
TrendMicroのウィルスバスタが削除できないのだ。90日間無料で利用できるとあったので、つい、インストールしてしまっていたのだ。実はウィルスセキュリティZEROのライセンスがあるので、それを利用すればよかったのだが、「90日間無料」につられて押してしまった。しかも、TrendMicroのアプリは、確か、ウィルスバスタとアプリ管理ツールがインストールされていたが、アプリ管理ツールの方を先に削除してしまったため、ウィルスバスタの削除が行えなくなったと思われる。
手作業でProgram Filesとレジストリを削除すればいいだろう。ウィルスバスタのAMSPというサービスが動作しているのでまずそれを停止しなければならない。しかし、停止できないのだ。権限がないのだ。コマンドラインで、sc stop "Amsp" も sc delete "Amsp" も効かないのだ。ユーザーはAdministratorsなのだが、何らかの権限が足らないのだと思う。スタートメニューの管理ツールから「ユーザーとグループの設定」でできたはずだ。しかし、ないのだ。「ユーザーとグループの設定」という画面がない。Home Premiumにはユーザーごとにグループや権限を設定できないのだ。
次に考えたのは、Windowsが立ち上がるときにF8キーなどで割り込んで、サービスが起動される前にセーフモードで立ち上げることだ。しかし何度、再起動しても、F8キーやF12キーなどで割り込めないのだ。やり方が悪いのか、これもHome Premiumに仕掛けられた制約なのか。
ネット上で情報収集してなんとかやり方がわかった。通常に立ち上げて、msconfig を起動して、画面でセーフブートの指定をチェックし、再起動する。すると、やっとセーフモードで立ち上がってくれた。サービスは起動されていない。 sc delete "Amsp" で削除できた。関連するProgram Filesとレジストリもすべてきれいに削除することができた。
余計なものがなくなって、やっと開発者らしいデスクトップになってきた。イルカもアザラシも見えなくなった。アプリも10個以上を削除したので、メモリの使用量も半分くらいになった。それにしても、DynabookのHome Premiumには余計なものがプレインストールされ過ぎだ。一般の方が、「90日間無料」につられてウィルスバスタをインストールしてしまったら、それこそ一生、TrendMicroに取りつかれることだろう。