宮城谷昌光

宮城谷昌光の本はほとんど読んでいる。読んだ本の一覧を挙げておこうかと思ったが、いろんなHPなどに見られるのでやめた。最近の単行本では「風は山河より」「戦国名臣列伝」「春秋名臣列伝」「三国志」をまだ読んでいないが、それ以前のものは全て読んだことになる。最近は少ない小遣いのため単行本には手を出さない。文庫版化を待っている。本当に待っている。本屋にいくたびに文庫版化されてないかチェックしてしまう。

宮城谷昌光の本で2回ほど悔しい思いをしたことがある。1つは「楽毅」だ。以前は宮城谷さんは海越出版社からよく出されていた。「楽毅」の上巻が出版されてすぐに買った。しかし続巻はなかなか出ない。1年半待ってやっと出たと思ったら、新潮社から1巻・2巻という新しい装丁なのだ。海越出版社の「楽毅」上巻だけが浮いてしまった。いまだに本棚の奥にあるはずだ。その一件以来、海越出版社は利用されてないようなのでなんらかのトラブルがあったのだとは思う。

もう1つの失敗は「沙中の回廊」だ。本屋でチェックしていて、新しく文庫版化されたなと思い買ったはいいが、結局は以前買って読んでいたというよくある失敗だった。「沙中の回廊」の士会(晋の宰相)はちょっと地味で印象が薄かったのかもしれない。その本は、会社の同僚に強制的にプレゼントした。そういえば、軟弱な本しか読んでいない彼は、軟弱にも2ヶ月前に若すぎる保母さんと結婚した。つだっちだ。士会も読まれずに売られたか。