4歳にして留年

下の娘が通う保育園の友達が留年することになった。まだ4歳の女の子だ。保育園の上のクラスに進めないらしい。昨日、保育園で懇談会があったのだが、そこで妻が伺ってきた情報だ。

2月29日は閏日という特異日であり、その日生まれると誕生日は4年に1度しかこないという悲しい日であることは皆知っている。実は、それ以上の悲しい特異日があったことを知らされた。4月2日だ。その友達の女の子は4月2日生まれだったのだ。うちの娘はこの4月には上のクラスに進むが、その子はまた同じクラスを同じ部屋(教室)でまた1年を過ごすことになる。1年間一緒に遊んだ友達なのに、特異日生まれであるがためにクラスが分かれることになる。

この不条理は、国の縦割り行政のせいなのだ。関係者にはよく知られた事実らしいが、私たちは初めて知らされて愕然とした。詳しい情報をネットで調べて確認してみた。

年齢計算の基準日は、文部科学省所管の幼稚園が「3月31日」時点の満年齢、厚生労働省所管の保育園は「4月1日」の満年齢と定められている。また民法により、満年齢は誕生日の前日と定められているため、4月2日生まれの子どもは、幼稚園なら4歳児、保育園なら5歳児のクラスに入れられることになる。さらに、小学校は「3月31日」時点の満年齢を基準とするため、5歳児のクラスに入った保育園児は、翌年にもう1年間5歳児に通わなければならないという矛盾を生じるのだ。

知ってましたか。つまり、4月2日生まれで幼稚園でなく保育園に入園した子は、小学校入学前に1年間同じクラスを重複しなければ、つまり留年しなければならないということだ。4歳のときに留年するか、5歳のときに留年するかは、川崎市では選べるようだ。小学校入学の前年に留年は可哀相だろうと、2年前の4歳で留年することを勧められたらしい。