鶴を折ってください!

「広島・長崎のために鶴を折ってください!」というのが、川崎駅に現れた。夜中22時ころを過ぎると川崎駅近くで「広島・長崎のために鶴を折ってください!」といって折り紙を差し出すのだ。寒々とした若者だ。似たような輩を渋谷や新宿でも見かけたこともある。

この折り鶴の輩、実は私が最初に見かけたのは25年前の京都三条大橋の上だった。おばさんだった。今日川崎で見た「広島・長崎のために鶴を折ってください!」と同じ呼びかけだった。少なくとも25年引き継がれた伝統ということになる。25年前、広島出身の私は「広島」のキーワードで引き止められ、三条大橋の真ん中で欄干にもたれて1つ鶴を折ってやった。そのときは、何か小冊子のようなものを\500で買ってくれと言い出したのを覚えている。勿論、買いもせず、その場を去った。

川崎の輩も、そんな狙いなのだろう。25年も変わらぬ伝統、もしかしたら25年かけて京都から東京・神奈川まで広まってきたのか。